「いたよ。」 わたしは初めて悠に嘘をついた。 小さな嘘だけど、わたしにとってはとても大きな嘘。 「そうなんだ。」 悠はそれしか言わない。 それが辛かった。 悠は、わたしに彼氏がいたとしても、なんとも思わないんだ。 わたしは、泣きそうなくらい辛いのに…