「大丈夫、怖くねーよ。」 いや、今は怖いというより…ドキドキが勝ってるんだけどね。 「う、うん。」 そう言ってそろりそろりと腕を回せば、悠が一瞬びくっとしたのがわかった。 「ごめん!やっぱり、」 「ちげーよ。」 ってぶっきらぼうにいう悠がいて、すぐに泳ぎだした。 「わっ!」 思わずぎゅっと悠にしがみつく。 悠がまた一瞬びくってしたのがわかった。 「ねえ、どうしたの?」 そう聞いても悠は答えてくれない。