HEROに花束を(完)


「それで悠ちゃん、」


お姉ちゃんが箸を置いた。


「穂花のことどうおもってんの?」


「ぶっ。」


思わずお茶を吹き出しそうになって慌てて口を押さえる。


悠は何かが喉に詰まったのか、いきなり咳込み出した。


「わっかりやす〜。」


そう言ってけらけら笑うお姉ちゃんを睨んだ。


なんてことを言ってくれてるのよ!


「ゴホッ、ゴホッ…。」


悠は涙目になってお茶をすすった。


ーどき、どき、どき


なんて…いうの?