お昼過ぎ、ガラッと店側のドアが開いた。 「っおじゃまします!」 若干息切れした悠の声が聞こえてわたしは飛び上がる。 そんなわたしを見てお姉ちゃんがくすくす笑ってる。 どうしよう、どうしよう。本当に来ちゃったよ。 どう接すればいいの?顔合わせられないよ…! そろりそろりと足を運べば、なんだかまたおかしな格好をした悠が膝に手をついてゼエゼエと息をしている姿が見えてきた。 悠はわたしの存在に気づくと、バッと顔を上げて、くしゃっと笑った。 「よっ!」