わあ〜って子供みたいにわたしは泣いた。


美菜ちゃんも声をあげて泣いた。



カフェの中だってことも忘れて、時を忘れるくらい泣いた。



いくら考えても解決のできない、途方もなく難しく複雑に絡まった蜘蛛の巣に引っかかった蝶々みたいに、もがいて、もがいた。


同じ糸に絡まっているけれど、くっついていて逃れられないからお互いの本当の姿を知らない。


それが分かち合えるようになるのには、とても長い時間が必要なのかもしれない。



わたしは、ただ一つ、聞きたいことがあった。


「美菜ちゃんっ…。」


「なっ…あっに?」


「わたしのことっ…大好きっ?」


そう聞けば、美菜ちゃんは涙まみれの顔をくしゃくしゃにしてわたしに抱きついた。


「大好きっ!!」