「わたし…ね…、」 美菜ちゃんが静かに喋り出す。 「ずっと…謝りたかった…。」 今更なんて、おかしい。 美菜ちゃんが全部隠してたのが、一番辛かった。 「っ…おかしいよ。」 わたしは声を絞り出した。 「ひどいよっ!」 美菜ちゃんが顔を歪める。 「わかってる…の。わたし、すごく、穂花を傷つけたから。」 傷つけたなんてものじゃない。 心に穴を開けた。 お父さんに置いて行かれたかと思ったら…親友にまで、裏切られてた。