「お母さん、ちょっと出かけてくるね。」


わたしは昼食をすませると、カバンを掴んで家を飛び出した。


今日は悠に遊びに行こうよと誘われている。


内容はお楽しみ!なんて満面の笑みで言われたから聞くこともできず、

なんだかよくわからないけどとにかく悠のことだから、

またどうせくだらないことなんだろうなあって勝手に想像している。


いつもの近所の公園に足を運ぶと、もうすでに近所の子供達をわいわい話している悠が待っていた。


「悠!」


そう名を呼べば、


「おっ、穂花ー!」


って笑顔で手を振ってくれる。


「じゃあまた今度な!」


って子供達に手を振ってこっちにかけてくる。


「今日はどうし…、」