悠の背中は大きくてあったかい。
「どうしてっ…わたしのいる場所っ、わかったの?」
必死に涙を止めようと悠の背中に顔をうずめながら聞いた。
「千秋から聞いた。」
「っ、千秋ちゃん?」
「お前どこにいるか心当たりねーかって。そしたら家のそばにいるかもしれないって言われた。」
「わざわざ…わたしのためにっ…来てくれたの?」
「ああ、そうだけど。だったらわりーかよ。」
少しふてくされた悠の顔が想像できて小さく微笑む。
この頃、悠が不機嫌になるのは照れているときだっていうことに気づいてきた。
悠、かわいいね。


