君と僕の遥かな想い

「……」


ものすごく気に食わないけど、どうせ私が何やったって興味なんて持たない癖に。


そんなのまるでくるなちゃんがすべて偉いみたいじゃんか。


くるなちゃんだって人間だし、過ちとかあるし、くるなちゃんはみんなが思ってる程完璧じゃないのに。


本当、自分勝手だ。


(私が何悪い事をやったというの…)



その瞬間、ピーと試合開始の合図の笛の音が聞こえた。


「ことははゴール前に行って」


「うん」



(あーもう…)


みんなくるなちゃんくるなちゃんって。


本当、嫌になる。


(ああ、まただ)


ボールに向かっていってないだけでこれだ。



「ことは!」


と、冬央ちゃんからボールが投げられぱっとキャッチする。


キャッチした瞬間、瞬時にボールを床に打ち込みながらボールをゴールへと入れた。



「…っ」


どうせ私はくるなちゃんに慣れっこない。


どんなに頑張ってもくるなちゃんにはなれない。


私の存在を否定している人は、私が邪魔者で鬱陶しい存在だと思ってるのだろう。


私の姿に私を否定している人達は唖然と驚きの表情を向けていた。


どうせあの人達は私が何もできないと思ってるだろう。


本当、ふざけてる。


くるなちゃんだって人間なのに完璧な訳ないじゃない。