君と僕の遥かな想い

その後、友達の家に向かう為、おばあちゃん家を出た。


友達の家はおばあちゃん家よりそんなに離れていないので5分程の場所にある。



「あらあら、ことはちゃん。今年は早いのね〜」


友達の家に行き、おばさんに挨拶をする。


「はい、高校ではバスケやってないんで」


「そう」


「柚里夏〈ゆりか〉ちゃんは部屋?」


「ええ」


「そっか」



私は慣れた素振りで友達の部屋へと向かい、元気な声で扉を開ける。


「柚里夏ちゃん、おはよう。また来たよ!
あそぼう♪」


「あーきたんだ…毎年来なくていいのに、頻繁に連絡してるからいいじゃん」


少し気怠げにベットの上で背中を壁に付けて本を読みながら、ぼやいた口調で言う。


どこかの誰かさんを優しく言ったような感じだ。


「もう、そんな事言うんだ。会う方が絶対いいでしょ! 文字だと顔見れないでしょ」


「……まあ、そうね」


文字だけだと少し残念に思ったのだろうか。


相変わらず素直じゃない女の子だ。


ポニーテールに白いリボンしている女の子が、宇月 柚里夏〈うづき ゆりか〉ちゃん。


同い年で私の親友。


私は元々この町の出身で、柚里夏ちゃんとはこの町で知り合い仲良くなった幼なじみである。


今は私はこの町に住んでいないものの、しょっちゅう連絡は取り合っている。


ただ、1年に数回しか会うことができないのが、とても残念である。


なので出来るだけ夏休みにはここに来るというのも、柚里夏ちゃんに会いたいからでもあるのだ。


だけど、柚里夏ちゃんと私は⸺⸺。


ある意味性格が正反対な子である。


なにせ、柚里夏ちゃんは。


「ねえ、柚里夏ちゃん⸺」


「嫌!」


まだ何も言っていないのに、既に断られる。


「絶対に嫌だからねっ外で遊ぶなんて!」


外に出るのが大嫌いで、自分が必要性がないと思う以外に外へのお出かけを何より嫌う子なのである。


毎回、いつもこういう口論繰り返している気がする。


「嫌なものは絶対にい・や!」


「…………」