「ことはー」
朝、いつものように教室へと入ると、冬央ちゃんが近寄ってくる。
「おはよう、冬央ちゃん」
「おはよう、すごい盛況だよ」
「そうなの?」
「うん」
そんなに昨日のバスケの試合よかったんだ。
私、すごく体調悪かったのに。
「めちゃよかったって、よかったね。でも-」
「うん?」
冬央ちゃんの反応でだいたい分かった気がする。
どうせ「そんなにバスケ上手いだからバスケに入ればいい」というヤジが来ているのだろう。
「バスケ入ればいいとか言われてるんでしょ」
「よくわかったね」
「わかるよ」
そういうヤジはいいかげんうっとうしく感じる。
分かっているんだから、言わないでほしい。
でも、ここは安全かもしれない。
1年生はまだそこまでくるなちゃんに対して私を比較したりする人はあまりいないからまだ安心だけど、2年生や3年生だと3年生の方が私への悪口が酷くなる。
くるなちゃんは確かにきれいだし頭いいし、みんなから慕われるそういう人だけど、みんなはくるなちゃんを完璧人間と勘違いしている。
くるなちゃんだって人間なのに。
私だって好きで劣等感を抱いているわけではないのに。
朝、いつものように教室へと入ると、冬央ちゃんが近寄ってくる。
「おはよう、冬央ちゃん」
「おはよう、すごい盛況だよ」
「そうなの?」
「うん」
そんなに昨日のバスケの試合よかったんだ。
私、すごく体調悪かったのに。
「めちゃよかったって、よかったね。でも-」
「うん?」
冬央ちゃんの反応でだいたい分かった気がする。
どうせ「そんなにバスケ上手いだからバスケに入ればいい」というヤジが来ているのだろう。
「バスケ入ればいいとか言われてるんでしょ」
「よくわかったね」
「わかるよ」
そういうヤジはいいかげんうっとうしく感じる。
分かっているんだから、言わないでほしい。
でも、ここは安全かもしれない。
1年生はまだそこまでくるなちゃんに対して私を比較したりする人はあまりいないからまだ安心だけど、2年生や3年生だと3年生の方が私への悪口が酷くなる。
くるなちゃんは確かにきれいだし頭いいし、みんなから慕われるそういう人だけど、みんなはくるなちゃんを完璧人間と勘違いしている。
くるなちゃんだって人間なのに。
私だって好きで劣等感を抱いているわけではないのに。


