君と僕の遥かな想い

その後、冬央ちゃん達と別れて家へと帰ると、既に帰ってきていたくるなちゃんに迎えられた。


「あ、おかえり♪ お疲れ様」


(ああ、そっかあ。くるなちゃんは知らないだ)


くるなちゃんは途中で帰ちゃったから、私が倒れた事も知らないんだ。


「先に帰ってたんだね」


「うん…だって、私が居たら嫌じゃない?」


「……そう」


私は反応を示す訳もなく冷たい反応でくるなちゃんの横を通り過ぎた。


「………」


そういう気遣いとかいいのに。


どうせ、くるなちゃんが居おうが居なかろうが、私の向けられている視線なんて同じなんだから。



「ことは…えっと…今日良かったよ」


「うん、ありがとう」


くるなちゃんは嬉しいのだろう。


私がバスケをしている姿に目にする事を。


でも、なぜだろう。


正直に嬉しいって思えないのは。


私のくるなちゃんに向けている気持ちはおそらく【姉】としての感情ではなく、くるなちゃんという1人の人間としてで、家族だけど姉ではない。


ただくるなちゃんというお姉ちゃんという人なんだ。


おかしいものだと自分でも分かってる。


家族なのに、実の姉なのに、そんな風に思えないなんてどうかしてる。


おかしいぐらい自分でも分かってるけど、どうしたらいいのか分からないんだ。


自分の感情というものが。


こんな事になるなら、バスケの試合なんて出なければよかった。


きっと、明日も上級生から何か陰口を言われるのだろう。


「もう、嫌だな…」


どうしたら、治ってくれるのだろう。


自分の事なのに自分の心が分からない。