「永瀬くんは、そうやってなんとなくで付き合うの嫌……なんだよね」 「……いいんじゃない。他人の勝手だし」 所詮、他人。 構うのも突き放すのも気分次第? 永瀬くんはそんな人じゃないって思ってる。 どうしてそんな言葉をわざわざ選ぶの? ふわりと優しく笑ってくれる顔を思い出して、じわりと胸が熱くなる。 永瀬くん。 やっぱりわたし、好きだよ。 消えてくれないよ、この気持ちは。 「なーがーせーくん!」 窓のちょうど下あたりから永瀬くんの名前を呼ぶ女の子の声が聞こえた。