「陽葵ちゃん。これ制服だから着てね」




そういって入ってきたのはお手伝いさんの希子さん。




若くて一番最初は敬語だったんだけど私だけの時は敬語を外してって言ったの。




そんな敬語を使われるような身分じゃないしね。





「あれ?制服違くないですか?」



私が採寸したのは黒基調とした結構かっこいい制服だったんだけど⋯⋯。




かっこいいの憧れてたんだ!!



「ああ。陽葵ちゃんがきた次の日なんかテストみたいなの受けなかった?」




「あ、受けました。今の実力を知りたいからって千春さんが⋯⋯」




結構簡単だったんだよね。



え、ちょっと待って。それってもしかして⋯⋯





「それこの制服の高校のテストよ」




予想が当たった。




え、えー。突然のことでどうすればいいかわからないんだけど⋯⋯。





「まあ、とりあえずこれを着ててね」





そう可愛い笑顔で言った希子さんはどっかに行ってしまった。