でも、私もこの空間好きだな⋯⋯。




「あの部屋にみんないると思うから行こうか」




みんなって?



あ、こんなに豪邸なんだから、お手伝いさんとかかな?




あとは⋯⋯子どもさんとか?



仲良くできるかな。あ、でも仲良くする必要ってないのかな⋯⋯。




もともと私ここのこどもではないし。




逆に仲良くするほうが失礼になるのかな??




身近な存在にはならない方がいい。




うーん。人間関係って難しいんだね⋯⋯。




と、考えてる間に扉は開けられていた。




うわー、やっぱりお部屋の中もすごい豪華なんだっ!




「え⋯⋯?」



急に男の子の声がした。その声はどこか聞いたことのあるような声で、ハッと我に返った。少しした疑問を残して。




そうだ。私今挨拶に来てるんだった。