「陽葵」



悠斗くん。



うん。ちゃんと信じるよ。



私を引き取ってくれた千春さんと翔さんのためにも。




また裏切られたとしても、今の私には悠斗くんがいるから。


大丈夫。



「私⋯⋯さっきはひどい事言ってしまいました。ごめんなさい⋯⋯。




ひどい事言っちゃったけど、夏菜さん達を信じようと思います。




やっぱりまだ怖いけど⋯⋯私を産んでくれた親だから」




私がそう言うと夏菜さんたちはちょっと微笑んで




「ありがとう。陽葵」



と、言ってくれた。




言ったからにはちゃんと信じなきゃ。




「よしっ!じゃあひと段落ついたところで食べよっか!」




そういう明るい千春さんの声で夕食を食べ始めた。



これは、和解って言っていいのかな⋯⋯?



いいよね。