「⋯⋯上手くいくといいね!」
でも、これは本当の言葉。
上手くいってほしい。純粋な気持ちだけで香織ちゃんには接さなきゃ。
「ありがとうございます⋯⋯」
顔を真っ赤にしてる。⋯⋯かわいい。
はぁぁぁ。
いろんな思いがぐちゃぐちゃになってるよ⋯⋯。
「⋯⋯よしっ!じゃあ戻ろっか。陸斗くんと話してきたら?」
私は気持ちを押し殺してにやにやしながら聞く。
「え、あ、⋯⋯はい!」
最初にあったクールビューティではなくすごく可愛い女の子になってる香織ちゃん。
やっぱり恋って人を変えるんだな。
そうして、隣の部屋に行く。
「あ、陸斗くん!悠斗くんと話すことあるからまた香織ちゃんと話してて!」
陸斗くんが悠斗くんの部屋にいて助かったよ。
「え?⋯⋯まぁいいか。香織行こう」
「あ、う、うん!」
そう言って2人は消えた。
「陸斗くん、今日素直だね」
「王子様キャラ演じてるからじゃね?」
「あ、そっか!そういうことか」
本当に違和感しかなくて⋯⋯笑いそう。
「で、話って?」

