「あ!そ、そういえば陸斗くんたち何話してたのかな?気になるよね!」
あからさますぎた⋯⋯。話そらすの。
「てか、実際それ目的で行ったのに忘れてたな」
「ほんとだ」
ふたりして忘れるって。笑える。
しばらく2人で見つめ合う。
悠斗くんの顔が近づいてくる。そして、もう少しで触れそうになった時⋯⋯
ガチャ
「⋯⋯お邪魔しました」
「ああ!まって陸斗くん!全然いいよ!」
「入ってくんなよ」
は、恥ずかしかった⋯⋯。
陸斗くんは呆れてる。香織ちゃんは顔が真っ赤。可愛い。
って、そんな場合じゃない!!キスしそうなところ見られたんだよ??
というか、普通ノックするでしょ!?
「せっかくいい所だったのに」
いい所って!!ま、まぁキスしたいなとは思ってたけど。ちょっとタイミング悪すぎた⋯⋯。
「あ、で、どうしてここに??」
「ああ。香織が陽葵に話したいことがあるらしい」
「悠斗くん、これはもしや⋯⋯」
「あ、陽葵も気づいた?これ絶対あれだな」
ふたりしてニヤニヤ。陸斗くんがついに!
「皆川だと陽葵も皆川でしょ」
「面白くねぇ」
諦め早い!!
「ふぅ。⋯⋯あ、じゃあ香織ちゃん私の部屋行こっか」
そう言って三条兄弟をおいて、隣の私の部屋に行く。

