「あ、ごめん。陽葵影薄いから全然わからなかった」
なにニコニコして言ってんの!?
「ねえ、悠斗くん。どうにかしてよ!!」
彼女の危機ですっ!!
か、彼女⋯⋯だって。照れる。
「その前にこの状況どうにかしろ」
「「あ⋯⋯」」
知らない間に私たち三人は人々に囲まれてました。
わお。全く気が付かなかったよ。
私に嫌な視線を送りつけてくる子がいるのですが⋯⋯。
まあ仕方ないけどね。
悠斗くんたちの人気度はちゃんと把握してるし。
そのあとここから抜け出すのに1時間かかったとかかからなかったとか⋯⋯。
まぁ、とにかく大変だった。もう思い出したくもないね。