「うん!ばいばーい!」
よし帰ろう!!
「兄貴!陽葵!」
ここではちょっと新鮮な声が聞こえてくる。
「あ、陸斗くん」
なんかニコニコしてるよ。
ウケるっ!笑いそう!
「陽葵、笑うのは失礼だぞ⋯ふっ⋯!」
「ゆ、ハハッ、悠斗くんだって笑うのこらえてるでしょ!⋯⋯フフ」
お、お腹が痛い。
「お前ら、聞こえてるからな?」
「あれ?陸斗くん。この口調で良いの?」
にやにやしながら言う。
咄嗟に王子様になった陸斗くんは言葉を放つ。
「はあ。帰ろう。兄貴」
え⋯⋯
「ちょっと!私を置いていくとか何様なの?」