場を乱すような春輝さんの明るい声が響く。
「「⋯⋯」」
「今そんな緩い感じのところじゃないでしょ!なんでそんなにのんきなの!」
明里ちゃんが春輝さんに言い返す。
いつも思ってたけど、明里ちゃんって春輝さんへのあたり厳しいよね。
「⋯⋯大丈夫だった?」
「あ、だいじょう⋯⋯「大丈夫なわけないでしょ!」あ、明里ちゃん、落ち着こう?」
きっと、春輝さんも私のこと心配して来てくれたんだよね。
場を明るくしようとしてるのだって、今はすごく心が楽になる。
「ごめんね。心配かけて」
「全然!友達って心配し合うものでしょ?」
「うん。ありがとう⋯⋯」
どこまでも優しい明里ちゃん。

