「陽葵?」 「あ、ごめんね!悠斗くん」 「いや、全然大丈夫だけど」 ぼーっとしてたよ⋯⋯。いや、考え事をしてたんだけど。 明里ちゃんと春輝さんと陸斗くんは先に帰った。 あのカフェ結構遅くまでやってるからね。 悠斗くんは待っててくれた。優しい。 待たなくていいって言ったのに。 けど⋯⋯ 「⋯⋯」 「⋯⋯」 な、何話せばいいの!? この沈黙結構気まずい! 前まではそんなことなかったのにな。 やっぱり、変に意識しちゃうといつもこうなるからダメなんだよね⋯⋯。 「どうした?」