まず、バイトも私一人なのに制服なんてあるわけないでしょ。 「で、何を頼みますか」 「陽葵ちゃんなんか無愛想」 悪かったですね。 「お客様には愛想よく」 「陸斗くんは私に愛想良くしてください」 「それは無理だね」 偉そうに足を組みながら言い放つ陸斗くん。 「うわっ、生意気!」 って、そんなことしてる場合じゃなかった! 今バイト中だ! 「何頼むのー?」 そう言うと素直に言ってくれたみんな。 最初から素直に言ってください。 「友達来るとやりずらいでしょ」 「はい。結構大変なんですね⋯⋯」