すごい驚いてらっしゃる。
「買いたいものとか出てきたので⋯⋯」
「じゃあ、私がお金あげるよ?」
うん。絶対そう言ってくれると思ってたんだ。でも、さすがに、申し訳ないもん。
「それだと、ずっと千春さんたちに甘えることになると思うんです!⋯⋯拾われた身分なのに」
後半はついポロッと言ってしまった。でも、大丈夫よね。声小さかったし
「っっ!!⋯⋯全然甘えてもらっていいのに⋯⋯でも、わかったわ。頑張ってね。悠斗にはちゃんと言うのよ?」
「はい!わかりました!ありがとうございます!」
よし!そうと決まれば悠斗くんの所だね!
教科書も借りなきゃいけないし⋯⋯。
コンコン
「はい」
悠斗くんの部屋のドヤをノックすると悠斗くんの声が聞こえてくる。
「入っていい?」
「陽葵?いいよ」

