「バイトで雇ってもらうことできますか?」
「バイト?全然大丈夫だけど⋯⋯。どうしたの?」
「実は⋯⋯」
本当のことを話した。沙織さんには言わなきゃなって思ってたから。
「そう⋯⋯。わかった!でも結構忙しいよ?」
「そうなんですか」
前まで明里ちゃんたちが来てくれるから成り立ってるって言ってたのに。
てかそんなところにバイトを申し込んだ私も私だけどね。
「前雑誌に載ったのよ。ここが」
「え!すごいじゃないですか!」
ええ、言ってくれればよかったのに!その雑誌ほしい。
「それで通ってくれるお客さんがたくさん来てるの。最近陽葵ちゃんたち来てないからびっくりしたでしょ」
「今日もお客さん結構いるーって思いました」
「失礼な!!」
「あはは」

