「うん。わかった。どうしたの?」




落ち込み気味だった明里ちゃんが持ち直したように私に聞いてくる。





「あのね⋯⋯」




私は明里ちゃんに全部話した。



沖縄での出来事。海とか美織ちゃんとか。





まだ明里ちゃんに施設のこととか悠斗くんと一緒に暮らしてるとか言ってないから、家族ぐるみで行ったって言ったけど⋯⋯。




そして夕焼けを一緒に見て好きだと自覚したこと。




「ふふ。陽葵ちゃん、よかったね!自覚できて!」




「うん!」




明里ちゃんも自分のことのように喜んでくれた。




「じゃああとはアピールするだけだね!」




「⋯⋯え?」




「うーん、どうしよっか⋯⋯」