「でも、私を女として見てないって叶わないってわかってるの。まあずっと前からわかってたんだけどね」




美織ちゃん⋯⋯。




「だからその時から忘れる努力をしたの。でもやっぱり無意識に悠斗に近付いちゃうし、陽葵には嫉妬するしで全然忘れられないの」




そうだったんだ。




美織ちゃんも美織ちゃんで苦労してるんだな。




いとこだからって近くにいられるけどそういう対象に見られないことの方が多いから。




「だから私は陽葵を応援するって決めたの。まあ負ける気はないけどね」




「言ってることが矛盾してるよ⋯⋯?」




「まあ、いいのよ。だから、頑張ってね。まあ私も頑張るけど」