「あ、美織さん」
「さん付けはやめて」
「じゃあ、美織ちゃん。なんで食事の時とか最初とか私を睨んでたの?」
友達になりたかったのなら不思議な行動だなと思って⋯⋯
「あの時は本当に彼女かと思ってて⋯⋯でも、彼女じゃないのなら私たちはまだ同じ立ち位置だし戦友っていいかなーって」
なんか軽くない??いいかなーってって⋯⋯
「一瞬でそれに切り替えたの?」
だってずっと私が彼女だからって嫌ってたわけでしょ?なのに戦友⋯⋯?
「そこらへんは私は速いの!」
へ、へぇ。そうなんだね。
「じゃあ明日一緒にお買い物ね」
「え?お買い物?」
「何、文句ある?」
「イエ、ゴザイマセン」
展開早すぎない?
「じゃ決まり」
今日千春さんと行ったんだけどなぁ。
まぁ美織ちゃんが買い物するだけだろうしいいか。
そう言えば明日はここでのんびり家で過ごすって言ってたしね。
なんか、騒がしくなってきたよ⋯⋯。
沖縄についた時なんかこんなことになるなんて思ってもなかったし⋯⋯。
普通に三条家だけの家族旅行かと思ってた。

