「ゴーヤ⋯⋯」
もしかして、この緑のやつ?
「もしかしてゴーヤ分からない?」
「あー。わかんないと思う。陽葵馬鹿だから」
急に陸斗くんが口を挟んできた。
「陸斗くんに言われたくないんだけど!⋯⋯まぁ、ゴーヤはわかんないけど」
「ほらやっぱり」
「仕方ないでしょ!!」
「はいはい、言い争いしないー」
恒例の私と陸斗くんの言い合いは今日は伊織くんによって止められた。
いつもは悠斗くんが止めてくれるんだ。今日はあんまり喋ってない。
「あ、陸斗と陽葵ちゃんって仲良いのね~」
そういう奈美さん。
「「仲良くない(です)!」」
「あ、ハモってるー」
わはは、と笑いながら指さしてる伊織くん。

