うん。関わらないどこう。
結構チャラい系だった。
「あー⋯⋯そういうこと」
いや、どういうこと??
勝手に納得しないでください。伊織さん。
「ってか美織、自己紹介」
伊織さんが悠斗くんにまだ抱き着いたままの女の子に言う。
「美織。高1」
美織さんね。私と同い年なんだ。
仲良くしたいと思ったけどそれはできそうにないなぁ。
なぜか私を睨んでるからね。
初対面なんだけど⋯⋯。私、嫌われ体質?
「もうっ。もう少し愛想良くできないのかしら。陽葵ちゃんごめんね?」
「いえ、大丈夫です」
多分美織さんは悠斗くんのことが好きなんだろうな。ずっと抱きついてるし。お兄ちゃん的な?

