「赤羽…くん?」
「…バレちゃったならしょうがない。
そうだよ。
俺は赤羽聖太。」
…!
やっぱり…
「なんでここに…」
「ここ、俺の一番のお気に入りの海なんだ。
ここで泳いだりすると悩み事とかも全部すっかりはれてさ。
でも俺心臓病で…
余命はもう宣告されてた。
だからどうせ死ぬなら最後ここでパァっと泳ぎたくて。
久々に激しい運動したら家帰ってきて心臓が苦しくなって…
すぐ病院いったんだけど余命前までは1年だったのに半年になってた。
だからそれからは学校の体育も給食もいつもよりもっともっと食べて…死んでも後悔しないように…してた。
でも…一個だけ心残りがあるから成仏できないままなんだ。」
心残り…?
「俺は…」
「結衣ちゃんに恋してた」
…!?
「だってマナのこと…」
「あれは…確かに前はマナのこと好きだったけど…結構前の話だよ。
死ぬ五ヶ月くらい前から結衣ちゃんに恋してた
俺の心残りは…結衣ちゃんに告白できなかったことです。
…死にたく…なかった」
赤羽くん…
…


