「じゃあ親戚のおばあちゃんの家行こっか。
疲れたし」
「あ…うん。
ちょっと先行ってて!」
「分かった!」
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー聖君…
どこに行ったの?
はなしたいよ…!
…なんだろう
この気持ち。
前にも体験したことがあるような…
!!
この気持ち…赤羽くんを好きだった頃の気持ちと一緒だ…
ってことは…
「私、
聖くんが好き…?」
いつの間にか好きになってた。
「聖くん…!!!」
2回も…大切な人を失うのは…嫌だ

「結衣ちゃん!?」
…聖くん!
「何してるの?」
「聖くんこそ…
どこいっちゃったのか心配したんだから!」
「あぁ…
ごめんごめん。
なんか俺がいたら邪魔かなって思って。」
邪魔なんかじゃ…ないよ
「でもなんでマナには聖くんが見えてなかったの?」
「それは…
俺、本当は…」

ザッザッザッザッ
ん?
足音?
歩いてきた女の人は海の浜辺に花束を置いた。
「…元気にやってる?
お母さんは相変わらず元気モリモリよ。フフッ
ねぇ
そっちで友達はできた?
…………本当は病院に花束を置いたりするのが普通なんだけどあなたは泳ぐのが大好きだったから…
こうやって海に置くことにしたわ。
ねぇ…もう1回戻ってきて欲しいよ。
聖太…!」
聖太…?
…赤羽くん!?
「…」
聖くん?
あれ…
もしかして…!!!
聖くんはマナには見えてなかった。
私が溺れそうだった時助けてくれた。
聖くんって…