「なんと!一般の方ですか!?…………………いや、まぁそれはいいでしょう。それより娘が今度海外留学を1ヶ月するんですよ」

神無月さんが!?なんかカッコイイ!!

「語学が得意でして…………もっと伸ばしたくて勉強に行きますの///」

へぇ!語学が得意なんだ!!すごい!!!


「ちょうど、家庭教師の先生も来ていらしていますのでご紹介いたしますね。Abelteacher!」

呼ばれると黒人の男の人がやって来た。

厳つい見た目とは反し、笑顔はとても素敵で目を見たとき、いい人だなってすぐ思った。


「そうだ。姫華の実力をお見せしてはどうだい?」

「そんな……………お父様ったら///Hello. What was eaten?(ご機嫌よう。何か食べられましたか?)」


「I ate a little. It was good.(すこし食べたよ。美味しかった)」

普通にいいけど、英文がありきたり過ぎる。

発音もいまいち………………。

「せっかくだ。そこのお嬢さんもお話されてみれば?」

「え?私!?」

「あぁ。英語の勉強になるよ。あ、でも一般の人に無理かな?無理だったら大丈夫だよ」

「教育合宿で答えれなかったですし、無理は良くないわ」

…………………なんか、馬鹿にされてる?

「神無月さん!!」

「あ、志乃田くんのパートナーの気に触ることを言ってしまったかな?」

雰囲気悪いなぁ………………。

っていうか、私さ。


「Good evening.Abel teacher.(こんばんは。アーベル先生)」

「そんなの幼稚園レベルよ」

「Hi. Good evening. You?(やぁ。こんばんは。君は?)」


「My name is sinomiya mio.(私の名前は四ノ宮美桜と言います)。Does Mr. Abel have favorite food?(アーベル先生は好きな食べ物はありますか?)」

「I like Spanferkel.(シュパンヘルケルが好きだよ)」

「It's so, isn't it?(そうなんですね)。Is it Germany to say so?(ということは、ドイツの方ですか?)」


「It's so! You're wonderful, right!!(そうだよ!君スゴイね!)」


「なんで出来るの!?」

神無月さんはなんか混乱してる様子。

普通じゃない?これぐらい。


「{では、ドイツ語で話しませんか?}」

「{きみ、ドイツ語も話せるのかい!?なんて才能だ………}」

「{語学が得意なあそこのお嬢様も得意なのでは?}」

「{いや……………それが英語を覚えるのに10年もかかってね…………みっちりとマンツーマンで教えてるのだが、発音は未だに曖昧なんだよね}」

「{10年もですか!!??}」

「{あぁ………。それで僕が海外に勉強しに行ってみてはと勧めたんだ}」


なるほどね……………。

10年間も覚えれなかったとか、一体何してたんだろう?

私はマンツーマンで1年で覚えたよ?

まぁ、その前から英語は授業でしていたから出来てはいたんだけども。


「し、四ノ宮さん……………!!」

「何ですか?」

「私(わたくし)暇じゃないので、失礼するわ!!」

「えぇ。では、私(わたくし)たちも失礼するわ」

あーぁ。顔真っ赤にして言っちゃった。

語学得意じゃなかったのかな?

って、Abel先生が発音が曖昧って言ってたから、普通の人に通じても、英語が分かる人に言うぶんには恥ずかしくて言えないんだろうな。