こんにちわ。四ノ宮美桜です!

教育合宿も無事に終わり、クラスメイトとの仲も地道ながらも順調です。


「次は期末考査ね」

「そんな時期か。テスト範囲広そうね」

いつもの席でそんなことを話しながら理沙とお昼ご飯。


大半の生徒は学食に行ってるから、ほとんど私らが独占状態。

「颯真くんとはどう?」

理沙だけには付き合い始めたことを言ってる。

「んー、何もないよ?委員会に一緒に参加したり、たまに話したり。チャットはたまにするぐらい?」

「…………それ付き合ってるというの?」

「え、そうじゃない?っていうか、向こうは生徒会の仕事もあるし、相変わらず女子に囲まれてるし、近づけないんだよね〜」

女遊びは止めてくれたっぽいけど。

誘いは絶えない。



「あ、いたいた!」

「ん?あ、美華子ちゃん!」

「これ、この間言ってた小説」

「ありがとう〜!」

教育合宿の日から美華子ちゃんと仲良くなり、今はこうやって本の貸し借りとかもしている。

「そういえばね、今日寝坊しちゃって学食行ってきたんだ。高くてビックリしたよ………」

「あ〜、専属シェフが作るだけあって高いよね………。弁当作らなきゃお金的にもたないよ」

「だよね。それでね、いきなり女子の皆が騒ぐから誰だろう?って見たら、A組の志乃田くんだったわけ!スゴくモテるんだね〜…………あの人の彼女になったらスゴく大変そう。女子の反感とかかいそうで(笑)」

うわ〜……………。

「あ、この後補習しないといけなかったんだ!!それじゃあねー!」








「だってよ?」

「………………平凡に生きたい………」

「それは無理よ。颯真くんと付き合ったら誰しもそうなるんじゃないの?ファンクラブ多いらしいし」

ファ………………ファンクラブ!!!???

そんな漫画なことが…………。


「先輩や後輩にも人気あるそうだから、厄介よね」

「………………極力秘密にしとこう……」