そう言って振り分けられたクラスは……………C組だった。

美華子のいるクラスじゃん!

「理沙は?」

「普通にA組だわ」

「また離れた…………」

ん?よく見たら私、颯真と同じじゃん!

C組って言っても、授業内容とかそこまで大差ないよね?

やっぱあるのかな?

取りあえずいつものように授業受けてれば大丈夫かな。


理沙と別れ、1人で指定されたクラスへ行く。

もしかしたら美華子が振り分けの対象とかになってたら、クラスにはいないけど、もし違ったら一緒に授業を受けられる。

______ガラッ。

席は横並びの会議室のような感じで、前に黒板と教卓らしきものが用意されてあった。


席はどうやら自由っぽく、皆バラバラに座っている。

やっぱりここでも…………………………後ろの席よね♪

お、空いてる空いてる!


周りを見渡してみるが美華子はこの場にはいなかった。

どうやら私と一緒で振り分け対象として、他のクラスに混じっているのだろう。



確かこの授業でするのが英語だったよね。

「お隣よろしいですか?」

「えぇ。どうぞ」

チラリっとその声の人を見る。

「………………………………………っ!!!?」

「やぁ」

まさかの颯真だった。

なんでわざわざ後ろの、しかも隣の席に!!?


「後ろの席は何気に初めてかもしれない。いつも前の席だったから」

「そうなんですか」

取りあえず、相づちを挟む。

「みんな授業に置いていかれないよう必死なんです。だから、前で先生の話を聞く。そのため、後ろの席はがら空きになるのですよ」

私と颯真の会話に、いきなり入ってきた女の子。

あ!!!颯真と班になった、あの綺麗な子だら。

名前は確か_____………………。

「神無月姫華(かんなづき ひめか)と申します」


姫という言葉がよく似合いそうな人。

クリクリの目に、茶色のフワフワした髪の毛。

色づいた赤い唇。

しかも、かなりの小顔。

女の子らしい容姿は男から見ても、女から見ても、守りたくなる感じだ。


「颯真さん。お隣よろしいかしら?」

「あぁ。構わないよ」

そう言って彼女は颯真の隣の席に腰を下ろした。


「四ノ宮さんは外部の方でしたよね?」

「え、はい」

「お父様やお母様は何か業績を挙げられた方で?」

業績…………?もしかしたら仕事の中で業績を上げてるかもしらないけど、今の話はそれじゃないよね?


「つまり、一般人の方。頭脳だけでこのクラスに入られたなんて、スゴイと思います。神経が図太いと言うのかしら」

はぃ?

私。今けなされてる?

「失言が過ぎます、神無月さん」

「颯真様、姫と及びになって。みんな殿方はそのように言ってくださいます」

………………………あぁ、なるほど!

理解出来た。

男の人に媚びる系の人なのかな?

私の言い方も悪意感じるけど(笑)