「美桜、準備できたー?」

「私はとっくに出来てる」

「マジ!!?いや、本当に!?」

「本当に。ってか、別に2人のときは言葉遣い気をつけなくていいよ(笑)そんなことしてたら、息詰まって死にそう」

私達は今日からインディード学園に入学する。

2人ともテストは余裕で受かり、トップだった私は免除金を無事に貰うことが出来た。

ちなみに、部屋は別々なんだけど、理事長が気を利かせてくれたのか、隣だった。

「制服もさぁ……………なんて言うか上品だよね」

黒が主張されたワンピース型の制服で、胸元の赤いリボンと、セーラー服のような襟。スカート丈は膝上5センチ。規則として靴下は黒か紺。

あとは、学校指定の鞄に指定のローファー。

しかし、鞄につけるアクセサリーは自由らしいから、その辺は嬉しい。

だから私は小5の頃、颯真に貰った遊園地のお土産、ピンク色の小さなクマのキーホルダーを着けている。

桜色だろって、買ってくれたのよね。

あの遊園地はどこだったかな?

写真でしか見たことないけど、確か県外って言ってたっけ。

お父さんのとこへ行った際、家族で行ったらしい。

颯真、嬉しそうに話してたなぁ…………。