お昼になると、待ち合わせの屋上に向かう。
鍵がかかってるのでは?と思ったが、意外と開いていた。
普通なら閉まっててもおかしくないのにね?
「あ」
すでに屋上には颯真が待っていた。
フェンスによりかかる姿は、なんだかかっこよく見える………………って重症だな。
これが夏休みボケってやつかな?
「お待たせ!」
「………あぁ」
何だか、少し暗く感じる。
何か悩みごととかあるのかな?
「どうしたの?」
「…………………」
話そうとしない颯真。
まぁ、無理に聞いてもダメよね。
「まぁ、取りあえず座ろうか。今日はお弁当なの?」
「………………………」
「ねぇって」
コイツ生きてんの?
まるで死んでるかのよう。
「無視?」
「なぁ、美桜」
「なに?」
その目………………何か嫌な予感がする。
聞かない方がいいって本能がいってる。
「あのさ、俺ら
別れよう」