親父は自分が馬鹿だと言った。
でも違う。
やっぱり馬鹿は俺だ。
何で白岩の話を信じた?
弥生は俺のマンションで、処女だって言った。
白岩の話を鵜呑みにして、酷い言葉を浴びせて泣かせたのに。
メモに視線を落とした。
名古屋であいつと暮らしてる?
ダメだ。
白岩も、他の奴でも、ダメだ。
俺以外を想うなんて耐えられない。
他の誰かが弥生に触れるのは嫌だ。
他の誰かが弥生を見ることさえ嫌だった…
名古屋へ。
勝手なのは分かってる。
許してくれるまで、謝ろう。
ここでもいい、マンションでもいい…
また一緒に暮らしたい。
俺の手の届くところにいて欲しいよ…
