先週の第一話を見てないから所々話は分からないけど、見進めると流れはつかめた。

 圭さん演じる“耕介”が、亡くなってしまった彼女とそっくりな、成実さん演じる“遥”と恋に落ちた。
 遥にはすでに恋人がいて、耕介が好きなのは元彼女の面影なのか、それとも遥自身なのか迷って葛藤するストーリー。

 耕介は、サラリーマン。
 地方から東京に出てきた、とっても誠実で優しい人。

 どこかの誰かさんとは大違い。
 優しさ故に、少し優柔不断に見えるところも明らかに違う。
 でも初めて見るスーツ姿は、悔しいほど格好いい。
 
 もし万が一、圭さんがあのサラリーマンみたいな普通の人だったとして。
 私に振り向いてもらえるチャンスは、ほんのわずかでもある?

 もし圭さんが家業を継いでたとしたら。
 私とデスクを並べる可能性はあった?

 …ない。
 将来、重役クラスが約束されてるんだから。
 きっと契約社員なんて相手にもされない。

 圭さんならどこにいたってモテまくるだろうし、どこぞのお嬢様だって、モデルだって、いくらでも選べるに違いない。

 私が選ばれるはずはない。

 無意味なあり得ない妄想を、追い払った。