夜空の音。


「え...?

なんて...?」



おかしいな、耳が聞こえにくい。



そうか、私もこの爆発で









片方の耳を失ったんだ。





ねね先輩とゆっくり保健室へ行く。




私はねね先輩の腰に手を回し、

ねね先輩は私の腰に手を回す。





お互いが支え合う。




「ねね先輩

保健室まで...あと少し...ですよ...!

大丈夫...ですか ?」



「あゆみちゃんも...大丈夫...?

苦し...そう...だよッ ?



私は...大丈夫、だからッ」



私は耳をすまして

ねね先輩の声を聞く。



ねね先輩は

いつも私のために嘘をつくんだ。

大丈夫じゃないのに大丈夫だと。





「ねね...先輩ッ

大丈夫な...訳ない...ですよねッ

見たら...分かりますッ。」