えーっとね、と琉惟くんは人差し指を口角に当てて子供のように笑う。
「水族館からの遊園地。
どう?」
「えっ!
そんなに遊べるかなぁ」
確かにどちらも好きだし……でもやっぱり1日ずっと琉惟くんの傍にいられたらそれでいいかな。
「遊園地がね、結構遅い時間までやってるから水族館回ってからでも間に合うよ」
「そうなの?
それなら賛成!」
繋いでいない方の手を勢いよく挙手。
琉惟くんはそんな私を見てまた笑ってくれる。
その顔が……大好きなんだよなぁ。
意外と子供っぽくなって。
こんな時間がずっと続けばな……。
バイバイって……したくない。
楽しい時間をただ純粋に楽しいと感じる度に離れる時間が来ることに怖くなる。
嫌なんだよなぁ……
この感覚。
「ほら、見て見て。
この魚さ、遥奈みたいー」
「えー!
あたしこんなに丸いってー?」
「あはははっ。
冗談だよー」
「じ、じゃあこの平べったい魚は琉惟くんだ!」
「えぇー?」
「だって琉惟くんペラペラなんだもん!
痩せすぎー!」
「うーん、そうかなぁ?
そう言われれば遥奈ちょっと丸くなった~?」
「もうっ!
気にしてるのにーっ」
「それも冗談っ。
遥奈が気にするくらいじゃないよ」
うーーーむ。
そうは言ってくれる琉惟くんだけどもね。
本当に丸くなってると思う。
特に輪郭とか!!
気にしているから頬のお肉をぷにぷに摘まむ。
「はは。
本当に冗談だから気にすることないって?」
ほんのり薄暗い中で、琉惟くんが顔を覗き込んでくるのが少し分かった。
ち、近いのですが……?



