「芽衣は?
僕のことどう思ってんの?」
顔をのぞき込んできた。
っ!
顔!近い…!
「す、すす」
好き、の一言が出てこず、うつむき、スカートを握る。
「す?」
森くんが続きを促してくる。
「すすすすき!」
私の言葉を聞いた瞬間、優しい目で森くんに見つめられた。
「ありがと。」
そう言って、ポンポンと頭をなでてくれた。
「さ、帰るか!」
立ち上がり、私の方を向きながら言った。
「うん!!」
教室に出るときに、森くんが手を差し出してきた。
それに手を重ねた。
「あ!森くん、「颯太!」
「っ……そう…た…くん!
私から言ってないじゃん!Trick or Treat!」
「はい、どうぞ!お嬢さん!」
「むぅ!なんでお菓子持ってんの…!!」
「僕が持ってないわけ無いでしょ?」
「森くんのバカッ…!」
HappyHalloween!
『森くんがメガネをかける理由』完