「え、今日焼いたクッキーもうないよ…。
全部あげちゃった…。」
「じゃあ!お仕置きな!」
ニヤッといたずらに笑みを浮かべた。
「お仕置き!?」
「おぅ!じゃあ、目ぇつぶって?」
目?
「何するの?」
「言ったら面白くないだろ?」
そう言いつつ、私の目元に手を当てて覆った。
少し冷たい手にビクッとなった。
ドキドキドキ
何も見えないからドキドキする。
少しビクビクしていると、顔の近くに気配があった。
ふわっと唇に何かが触れた。
と同時に、目にあった手が離された。
「え!?」
「イタズラ!」
ニシシと笑った森くんに少しズキンっと音がなった気がした。