8月8日。
君が倒れた。
それは、異常なほど涼しくて、
涙が出るほど、
寂しい朝だった。
私は、なにも覚えていない。
いつの間にか、
救急車のサイレンが聞こえ、
おにぃさんたちが、
君を担架で連れていって、
私の目の前で君は、
たくさんのものに命を支えられている。