君が消えるとき

「ごめんね、
また一人にしちゃうね」
ごめんねと、
君はまた笑うから。
私の悲しみは、
ヒョッコリと消えてしまった。
「ねぇ、私の手、握って?」
そう、弱々しく差し出してきた手は、
本の少し冷たかった。
「絶対にはなさない...」
君が消えるとき、
絶対に君を一人にしない。
「ありがとう」