「嘘つき...」
私は、ポソリと呟いた。
みるみる痩せていった君。
日々、食が細くなる君。
私が一番、近くにいたのに...
「...は、私だ...」
嘘をついたのは、君じゃない。
私だ。
私が、
君のことを気がつかないわけがない。
私が、君の嘘を見抜けないわけがない。
私が、君がいなくなることに、
きがつきたくなくて、
自分に嘘をついていた。