今日も長い一日が終わった。
学校から帰り、ご飯を食べ、
風呂に入り、課題を終えた。
あとは瑛人に会うだけだ。
あぁ、何から聞こうか。
いや、聞いたらもう1日待たねば。
となると、何日もかかるな。。
その前に、答える前に目覚めるのか。。
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あぁ、ここは夢の中ね。
聞くこと考えてるうちに寝ちゃった。。
「みーさーきっ!」
あ。瑛人…
どうしよう。何から聞く?
いや、聞かずに過ごす?
どうすればいいの…
「美咲?どうした?」
瑛人が顔の前で手をひらひら。。
「…ぁあ!びっくりした!!」
「こっちのセリフだよ!
学校でなんかあった?忙しい?」
あんたのせいよ。
なんて言えず。
「んーん!大丈夫
それより今日ね、めんどくさい教授の課題
忘れててさ、優衣に見せてもらったんだぁ」
「うわ~優衣ちゃん神様じゃん!笑」
わたしはいつもその日の出来事について
事細かく話す。
なんだか、瑛人にはなんでも話せちゃう。
「あとね、昼休みに~…」
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あぁ。。。。
今日も聞けなかった。
今日か昨日かもわからないわ。
なにをまず聞けばいいのだろうか。
そもそも聞き出せるのだろうか。
最近そんなことばかり考えている。
そんなこんなでゆらりと学校についた。
大事なことを忘れていた。
課題なんかよりも、もっと。。。
「今日午前休講じゃん。。。。。。。!」
つい小さく叫んだ。
あー。朝からついてないな。
もう少しで試験だし勉強でもしとくか。。
とぼとぼと図書館へ向かう。
試験前のせいか図書館は混んでいた。
空いてる席をやっと見つけ、
席について前を見た。
目の前には苦手なヤツだ。
今野瞬。
私の苦手な人。一つ上の先輩だ。
高校時代に関わってもないのに
嫌われていた。
ほんとに意味わからんヤツだ。
ほんと朝から憂鬱。。。
そもそもなんでこの大学なの!?
ここにいるなら受けなかったのに。
入学してから先輩がここの生徒だと知った。
優衣と健之輔は知っていたみたいだ。
2人もいってくれればいいのに。
そういえば、去年の初冬。
まさに受験シーズンのとき
志望校の合格が厳しくなって
瑛人に相談したなぁ。
そん時言われたんだっけ。。
『A大にしなよ!あそこなら行けるっしょ』
瑛人があぁ言ってくれたおかげで
気持ちも楽になったし、すごい救われた。
でもおかげであの人に会ってしまった。
良いんだか悪いんだか。。
…げ。目合っちゃった。
