仲間裏切る奴って嫌いなんだわ
と、言い終わるのとほぼ同時に、
俺の屈んでいた真横から、すっと長い足が横切り。そのまま佑月が手加減なしに、男の頭を廊下に押し付けた。
と言うか踏みつけた。
その際、痛々しい(相手側から)音が鳴ったのは言うまでもなく
顔を覗けば、踏まれた男は既に気絶していた。コンクリ作りの廊下、半端ねぇ
「えげつねぇなぁ、佑月」
「は。お前も似たようなもんだろ」
いや。全然違うだろ?まだ俺、踏んでねぇ←
「取り合えず、“あいつら”と合流しねぇとな」
「あいつら?」
「嗚呼、俺の仲間。あ。そだ、お前も一緒に――――――――――――」
と、佑月が口を開き、何かを言い掛けた
……………………………………が、
携帯の着信音が邪魔をする。
(あ。この曲、テレビでやってる『3分クッキン○』の音楽か
………………まさかのチョイス)
思わず吹き出した俺。
だが、電話をしている佑月はそれに気付いておらず、背を向けて何かを話していた。相手は間違いなく伊月だ
きっと、こっちに向かってるはず
少なからず“此処”に見慣れたメンバーも揃うだろう。
だが、その前に…………………………
(着替えねぇとな、)
視界に映るのは、いつもの学校指定のスカートではなく。男物の白衣
“問いただしてみるか?”とは言ったが
…………………………ごめんな、
今は“まだ”その時じゃねぇ
そっ、と足音を消し。気配を消して、一歩、また一歩と佑月から離れ。
死角になる場所へと身体を滑り込ませて、息を潜めた――――――――――――


