「――――――――――なぁ、」
発した声は、自分が驚くくらい優しく、
だが、言動が一致しているかは…………
否である。
現に、後にいた佑月すら慌てていた。
無遠慮に掴んだ男の髪の毛。そのまま力任せに上げられた顔は上を向き、
互いに顔と顔が向き合う形になった
「俺の質問に答えろ」
「っっっ、」
そんな一言に、男は首を縦に何度も振り『何でも話す俺は騙されただけだ俺は悪くない』と、呪いのように吐き出した。
その男に冷ややかな視線を送ったのは俺ではなく、佑月で、殺気が増した。
「嗚呼、お前は悪くない。
だから教えろ……………………お前らの頭は何処にいる?」
「しっ、し、しらっ、ない、」
「お前さぁ………………死にたいの?」
情報ねぇなら、お前に価値ねぇんだぞ。
とは口にしないが、通じたらしい。
半泣きで発したのは、
「いっ、いばっ、……居場所はっ、しっ、らなっ、
で、でも…………此処にはいなっ、………………」
「へぇ。頭は来てねぇのか」
「は、…………は、い」
「サンキュな、助かったわ
――――――――――――それと俺、」


