ノラと呼ばれた男【弐】
















「――――――――――なぁ、」


発した声は、自分が驚くくらい優しく、

だが、言動が一致しているかは…………








否である。


現に、後にいた佑月すら慌てていた。

無遠慮に掴んだ男の髪の毛。そのまま力任せに上げられた顔は上を向き、




互いに顔と顔が向き合う形になった




「俺の質問に答えろ」




「っっっ、」



そんな一言に、男は首を縦に何度も振り『何でも話す俺は騙されただけだ俺は悪くない』と、呪いのように吐き出した。

その男に冷ややかな視線を送ったのは俺ではなく、佑月で、殺気が増した。




「嗚呼、お前は悪くない。




だから教えろ……………………お前らの頭は何処にいる?」




「しっ、し、しらっ、ない、」





「お前さぁ………………死にたいの?」








情報ねぇなら、お前に価値ねぇんだぞ。


とは口にしないが、通じたらしい。

半泣きで発したのは、





「いっ、いばっ、……居場所はっ、しっ、らなっ、



で、でも…………此処にはいなっ、………………」



「へぇ。頭は来てねぇのか」




「は、…………は、い」




「サンキュな、助かったわ




――――――――――――それと俺、」