◆◆◆
【ノラside】
息をするかの様に喧嘩をし、
当たり前の様に嘘をつく。
それでいい。それがいい。
『憧れは憧れ』のまま終わらせればいい
「よっっっしゃ、ごみ処理終了だな」
と、不意に声を発したのは俺ではなく、
くるりと振り返って見てきた、この男-佑月で。
『お前まじ強いのな!』と満面の笑み
いつも見せる、むっつりとした表情がまるで嘘のよう。そんな顔できんのか、
と、横目に見ていれば、
「なぁ、お前さどっかに入ってんのか?」
「………………は?」
「だから、どっかの族入ってんの?」
強引に捕まれた肩は前後へと揺すられ、激しく視野がブレる。気分はコーヒーカップをハイスピードで回した感じだ
つか目ぇ回る
「なぁなぁ、お前、名前は?
てかさ、それ本物だろ?すっげぇ綺麗な目ぇしてんのな。あ。そんな事よりお前さ、紙袋持ったまな板女子見なかった?」
質問多すぎ。…………って、おい、
待て。そのまな板女子って…………
「ロッカー行く。つったらしくてさー」
(嗚呼…………やっぱ“私”の事か)
まぁ、いいけどな?ぜんっぜん気にして…………………………、
って言うわけねぇだろ、佑月、お前後で覚えてろよ
「知らね。行き違いにでもなったんじゃね」
近くにいた死体……ではなく、気絶している男どもを見渡し、軽く品定め。
選ぶとしたら……………………あ、
(…………………………あいつでいいか)
選んだ獲物に近づく感覚は、間違いなく捕食する時のそれ。
周りからは、呻き声と。
鼻をつくほどの鉄臭さ。そして狙いを定められた獲物は異常なまでに汗が吹き出した。
お洒落に左側の唇には二つのピアス
けれど、その唇すら真っ青な色になり。
身体は可哀想なまでに小刻みに振るえている
「あ、おい、何する気だよ?」
と、背後からは佑月の不思議そうな声。
嗚呼、お前、こーいう事しないタイプか
と、一人、冷静に納得しながら。
床に転がっている“それ”に近付き、腰を落とす。
【ノラside】
息をするかの様に喧嘩をし、
当たり前の様に嘘をつく。
それでいい。それがいい。
『憧れは憧れ』のまま終わらせればいい
「よっっっしゃ、ごみ処理終了だな」
と、不意に声を発したのは俺ではなく、
くるりと振り返って見てきた、この男-佑月で。
『お前まじ強いのな!』と満面の笑み
いつも見せる、むっつりとした表情がまるで嘘のよう。そんな顔できんのか、
と、横目に見ていれば、
「なぁ、お前さどっかに入ってんのか?」
「………………は?」
「だから、どっかの族入ってんの?」
強引に捕まれた肩は前後へと揺すられ、激しく視野がブレる。気分はコーヒーカップをハイスピードで回した感じだ
つか目ぇ回る
「なぁなぁ、お前、名前は?
てかさ、それ本物だろ?すっげぇ綺麗な目ぇしてんのな。あ。そんな事よりお前さ、紙袋持ったまな板女子見なかった?」
質問多すぎ。…………って、おい、
待て。そのまな板女子って…………
「ロッカー行く。つったらしくてさー」
(嗚呼…………やっぱ“私”の事か)
まぁ、いいけどな?ぜんっぜん気にして…………………………、
って言うわけねぇだろ、佑月、お前後で覚えてろよ
「知らね。行き違いにでもなったんじゃね」
近くにいた死体……ではなく、気絶している男どもを見渡し、軽く品定め。
選ぶとしたら……………………あ、
(…………………………あいつでいいか)
選んだ獲物に近づく感覚は、間違いなく捕食する時のそれ。
周りからは、呻き声と。
鼻をつくほどの鉄臭さ。そして狙いを定められた獲物は異常なまでに汗が吹き出した。
お洒落に左側の唇には二つのピアス
けれど、その唇すら真っ青な色になり。
身体は可哀想なまでに小刻みに振るえている
「あ、おい、何する気だよ?」
と、背後からは佑月の不思議そうな声。
嗚呼、お前、こーいう事しないタイプか
と、一人、冷静に納得しながら。
床に転がっている“それ”に近付き、腰を落とす。


